ヤフーは2019年8月28日に、2019年11月1日より、ヤフーのeコマースサービスにおいて、全象牙製品の取引の禁止を決定したことを発表した。

同社はネットオークションサービス「ヤフオク!」を通じて、国内にて取引された象牙が、その後外国へ違法に持ち去られ、外国の税関で摘発される事件が複数例報告されたことを確認。象牙取引を巡る国際情勢に鑑み、環境団体からの助言も踏まえ検討した果、取引禁止にを決定したという。

WWFジャパン(※)事務局長 筒井隆司氏は以下のようにコメントしている。
「WWFジャパンは、TRAFFICとともに、象牙の取扱いについてヤフー株式会社と意見交換をして参りました。今回の決断は、日本における野生生物の違法取引の課題解決のために前進となるものです。国際的に象牙取引の政策強化が進む中、同社が取引継続のリスクを十分に考慮し、自主的に取引停止の判断を下したことを歓迎します」

(※)1961年にスイスで設立された地球環境保全団体。人と自然が調和して生きられる未来を築くため、現在100カ国以上で、希少な野生生物の保護や、森や海などの自然環境の保全、自然資源の持続可能な利用、地球温暖化の防止などを目指したプロジェクトを展開している。