商船三井は、CCR(Carbon Capture & Reuse)研究会(註1)に入会し、「船舶ゼロ・エミッション代替燃料に関する業界横断のワーキンググループ」を立ち上げたことを発表した。

現在船舶で主に使用される化石燃料に代えて二酸化炭素(以下、CO2)と再生可能エネルギー由来の水素を組み合わせるメタネーション技術によって生成される合成メタンを代替燃料(以下、メタネーション燃料)とすることで、国際海運のバリューチェーンにおけるCO2排出抑制を目指すという。

メタネーション燃料はゼロ・エミッションを実現する技術となりえるとして、欧州諸国や国内電気、ガス事業者等も注目しているとのことだ。

同社は、今回このワーキンググループを立ち上げることで、舶用メタネーション燃料導入とそのサプライチェーン構築を目指し、他業界、他企業、官庁関係とも協力し、メタネーション燃料の検討・普及に取り組んでいくとしている。

(註1)CCR研究会は産業界から排出されるCO2を再生可能エネルギー由来水素と組み合わせ合成メタン等の代替エネルギーを提供することで、化石燃料の使用量削減に実効的なカーボンニュートラルの対策を提案するとともに、2050年に向けた新たなエネルギー供給システム構築に寄与することを目指し設立された。