楽天によるフリマアプリ旧「ラクマ」と「フリル」が昨年2月に統合し、新「ラクマ」としてサービスの拡大をはかってから1年が経過した。同社では、統合前と比較してラクマの利用実態がどう変わったかを公開した。

主なポイントは以下にあげたとおりだ。

  • 新規登録者数の男女比、統合後に男性が5割を上回り逆転
  • エンタメブランドのシェアが拡大
  • メンズカテゴリーが拡大し、幅広い取引がみられるように
  • 男性ユーザーの取引拡大で平均単価が6.6%上昇
  • 平均取引回数は岐阜県が1位、平均販売単価のトップは富山県

新規登録者数の男女比、統合後に男性が5割を上回り逆転

旧「ラクマ」「フリル」統合によってそれぞれのサービスの強みが融合したことにより、さらに多くの利用者が集まるようになった、とのこと。2019年2月単月の新規登録者数の男性比率をみると、統合前が40.7%だったところ9.7ポイント増加して50.4%に。女性比率を上回って逆転したと発表した。

統合後の2018年6月にはカスタマーサポート拠点を新設。さらに7月には売上金を「楽天キャッシュ」へチャージできる機能をリリースするなどして、10月は1,500万ダウンロードを突破したとのこと。同社は本サービスを拡大し続けている。

エンタメブランドのシェアが拡大

楽天は取引アイテムのブランドについて統合前後の変化を調査。その結果、統合前は1位「CHANEL」、2位「UNIQLO」、3位「Apple」だったところ、統合後は1位「LOUIS VUITTON」、2位「NIKE」、3位「CHANEL」に。上位20ブランドに注目すると、「エンタメ/その他ブランド」が統合前は3ブランドだったところ、統合後は7ブランドに増加したとのことだ。

また上位10ブラントに限ってみると、統合前はメンズブランドが2ブランドだったところ、統合後は4ブランドに拡大。これについて同社では、上に書いたとおり、男性ユーザーの増加が要因だろうと推測している。

メンズカテゴリーが拡大し、幅広い取引がみられるように

カテゴリー別に取引額のシェアをみると、統合前と比べ統合後はメンズカテゴリーのシェアが5.1ポイント増加したとのこと。そのほか、スマホ・家電カテゴリーのシェアに関しても、統合後に2.4ポイント増加した。同社では、統合前はレディースカテゴリーのシェアが3割を超えていた一方、統合後はいろいろなカテゴリーのシェアが伸び、幅広いカテゴリーでの取引がみられるようになったとしている。

男性ユーザーの取引拡大で平均単価が6.6%上昇

統合後に取引額が目立って増えたアイテムとして「自動車・バイク用品」(5倍増)、「楽器」(2.7倍増)、「スポーツアウトドア」(3倍増)なとがあげられるとのこと。同社によれば、男性ユーザーの取引が多いカテゴリー拡大で、ラクマ全体の平均取引単価が上昇したということだ。統合前と比較して、統合後の平均取引単価は6.6%高くなったと発表した。

平均取引回数は岐阜県が1位、平均販売単価のトップは富山県

ラクマユーザーの取引実績を都道府県別でみると、平均取引回数のトップは岐阜県で、京都府、和歌山県が続いた。本ランキングでは、10位以内に大都市近郊の都道府県が多くランクインしているとのことだ。

一方で販売単価をみると、1位が富山県で、東京都・宮崎県が続いている。同社は本ランキングでは、大都市にくわえ地方都市が多くランクインしていると述べている。

<参照元>
フリマアプリ「ラクマ」、変化するアプリ利用実態を大公開