ブッキング・ドットコム・ジャパンは、29カ国の旅行者21,500名を対象にについて大規模な調査を実施、結果を発表した。

お気に入りのインフルエンサーから触発されたり、旅行そのものを仕事にしようと考えるなど、SNSがポジティブな影響をもたらす反面、オンライン上の目にさらされプレッシャーを感じるなどの意見も。2019年もSNSが人々の旅行スタイルに影響していることが判明した。

娯楽目的ではない旅行に?職業としてインフルエンサーがより身近に

SNS利用はユニークな投稿やビーチでの自撮り、家族写真のアップロードで十分という人も多いなか、世界では4人に1人(25%)が「旅行を通じてソーシャルメディア関連のキャリアを始めたい」と回答。インフルエンサーとして世界を旅することを夢見る人も少なくないことが判明した。


インフルエンサーの活躍は日本でも多く見られるものの、そのように考えている人は世界と比べて7人に1人(14%)と、まだまだこれからであることが判明した。

また、実際に世界では28%、日本では15%の旅行者が「通常のフルタイムの仕事を持たなくても、旅行を通じて、インフルエンサーまたはトラベルブロガーとして生計を立てられると思う」と答えた。職業としてのインフルエンサーがより身近なものとなっていることが明らかとなった。

旅行計画の情報収集にSNSを利用

従来、旅行先の情報収集といえば、分厚いガイドブックや収まりきらない紙の地図を使用していた。しかしSNSが身近になった昨今、リアルタイムで得られる情報にアクセスしたり、SNSに寄せられるほかのユーザーの意見をチェックするなど、旅行計画にはSNSでの情報収集がかかせない存在となっている。

本調査で「有名人が宿泊したところと似た宿泊施設を探そうとする」と回答した人は世界で17%、日本では11%となった。

そのなかでも世界で約1割(9%)の人が「好きな有名人やインスタグラマーが投稿した写真の再現にこだわっている」と回答、非常に強く影響を受けている人がいることも判明した。一方、日本人では4%と少数派だった。

意外に見栄張りではない日本人。「盛った投稿」は世界で多数

SNSの影響が強くなる一方で、多くの人が自身の投稿内容にプレッシャーを感じており、SNS上で見栄を張った投稿をしている人が一定数いることも判明した。

例えば「実際に泊まっていない宿泊施設に、あたかも泊まっているかのような写真を撮ったことがある」人や「帰宅後もまだ旅行中であるようなフリをしたことがある」人が世界中にいることがわかった。対して、日本人は世界の人々よりもその割合が低かった。

img:PR TIMES